毎年やってくるお盆。
多くの人が実家へ帰省して家族と過ごすと思いますが、どのような料理を食べていますか?
本来、お盆に食べてはいけない料理ってあるのでしょうか?
今年は感染症対策で自宅でお盆を過ごすことになる方もいることでしょう。
普段は実家で用意してもらっていたお盆の食事を、私と同じように自分で準備しなくてはならない方もいるのでは?
今まであまり気にせず過ごしてきましたが、お盆に食べてはいけないものはあるのか?
どんなものを食べるべきなのか調べてみました。
気になっているみなさん、必見です!
この記事で分かること
- お盆に食べてはいけないものって何がある?
- お盆の定番料理といえば?
- お盆に食べる精進料理レシピ
- お盆のお供え料理はいつまで?
お盆に食べてはいけないものって何がある?
まずお盆に食べてはいけないものについてチェックしましょう!
お盆とは夏に行われる祖先の霊をまつる行事のこと。
期間は8/13から16までで、初日を盆の入り(迎え火)、最終日を盆明け(送り火)と言います。
東北や北陸では7/15頃がお盆となる場所もあります。
地域や宗教、宗派によってもお盆に行われる風習や食べ物は違うようです。
このお盆中は地元で親戚と集まると思いますが、何気なく食事しているお盆の料理。
お盆に食べてはいけないものって何があるのでしょうか?
お盆に食べてはいけない!?①肉、魚、卵
お盆に食べてはいけないものとして肉や魚、卵があります。
豪勢なメニューを食べるのは避けて、質素な精進料理をご先祖様にお供えをすることになっています。
私は今まで精進料理だと意識していませんでしたが、みなさんはいかがでしょうか?
この精進料理では肉、魚、卵を使うことは禁止されています!
そして、家族も同じような粗食が良いとされています。
これは仏教は殺生を避けることから、ナスやきゅうり、かぼちゃのような夏野菜を使用した精進料理が食べられるようになりました。
旬の美味しい野菜を使うことで、豊作を祈願する意味合いもありますよ。
お盆に食べてはいけない!?②辛いもの、臭みのあるもの
精進料理では、辛みのある野菜や香辛料、臭みのある野菜は食べてはいけないとされています。
例えば、ねぎ、にんにく、こしょう、唐辛子など。
これらの食べ物は煩悩を刺激すると信じられているからです。
つまり精進料理をいただくお盆で食べてはいけないのは、辛いものと臭みのあるものということですね。
お盆に食べてはいけない!?③感謝の気持ちが大切!
お盆に食べてはいけないものとして、肉、魚、卵などの贅沢なものと、辛いもの、臭みのあるものを紹介しました。
しかし、現在はご先祖様への感謝の気持ちや敬意を大切にしながら自由に楽しむようになっています。
場合によってはご先祖様の好物を家族で楽しむこともあるでしょう。
決まりごとにとらわれず、家族で楽しい時間を過ごすのが何よりの供養になるのではないでしょうか。
あまり気にしすぎず、家族や親戚と良い時間を過ごせる食事なら、ご先祖様も怒ったりはしないと思いますよ。
お盆の定番料理といえば?
地域によってさまざまな違いがありますが、どんな定番料理があるのでしょうか?
3つの定番料理について考えてみましたよ!
- そうめん
- お寿司、刺身
- おはぎ
お盆に食べることに意味があるものもありましたので確認してみましょう。
お盆の定番料理①そうめん
お盆の定番料理と言えばそうめんを思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。
そうめんはその形状から「幸せが細く長く続きますように」という願いを込めて、お盆に家族で食べるようになりました。
また、ご先祖様へのお供えものとして、そうめんが使われます。
お盆の間、ご先祖様へいろいろな食べ物を捧げますが、ご先祖様は持ち帰るために、そうめんでお供え物をくくると信じられています。
さらに、盆明けにご先祖様が精霊馬に乗って帰るときの手綱としてそうめんを使うそうです。
清涼感のあるそうめんは夏に大活躍する家庭ばかりだと思いますが、お盆にとっては重要な食べ物だったんですね。
お盆の定番料理②寿司、刺身
定番料理のひとつになっている寿司や刺身は、先ほど紹介したお盆に食べてはいけないものに該当します。
殺生を禁ずる仏教の行事とはいえ、最近は食べるものへの考え方に変化があり、伝統的な食べものだけではなくなってきました。
親戚一同が集まる大切な場では寿司や刺身が用意されることも多いようです。
寿司や刺身って、子どもも大人もみんな好きですよね!
色とりどりのネタで見た目も楽しい寿司や刺身は、大人数が集まる場ではよく食べられています。
お盆は親戚同士が久しぶりに会う機会にもなるので、豪華な寿司や刺身が定番料理の仲間入りしていますね。
お盆の定番料理③おはぎ
お盆の定番料理の3つ目はおはぎです。
日本では赤い色には魔除けの力があると信じられてきました。
赤い小豆をまとったおはぎにも魔除けの効果があると考え、お盆の定番料理となりました。
また、小豆や餅米といった穀物が使われるおはぎには五穀豊穣の願いも込められています。
地域によりますが、8/14に差し上げる家庭が多いようです。
まずはご先祖様へおはぎをお供えして、私たちはお下がりのおはぎを食べましょう。
お盆に食べる精進料理レシピ
現在のお盆は家庭それぞれで好きな食べ物を楽しむことが多くなってきているものの、昔ながらの料理も一緒に用意できると年配の親戚の方も喜ぶことでしょう。
お盆で食べてはいけない食事が気になる方は要チェック!
ここではお盆に食べる精進料理のレシピをご紹介します。
精進料理と言っても難しくて特別なものを作るわけではありません。
紹介するレシピはみなさんも一度は食べたことがあるものばかりです。
- お煮しめ
- ごま和え
- おはぎ
今回はこの3つの定番のレシピについてチェックしましょう。
お盆に食べる精進料理①お煮しめ
野菜をたくさん使うお煮しめは定番料理です。
材料(大きめの鍋1つ分)
- 干しシイタケ 1袋
- 早煮昆布 1袋
- 高野豆腐 8個
- にんじん 2本
- ごぼう 1本
- 板こんにゃく 2枚
- 水煮たけのこ 大1袋
- いんげん 適量
- 干しシイタケ戻し汁&水 合わせて2.5~3リットル
- 料理酒 50㏄
- 白だし 300㏄
- 追いガツオのもと 100㏄
- 和風だし&塩 適量
手順①
干しシイタケ、早煮昆布、高野豆腐は水でもどしておく
その他の食材は好みの大きさに切る
手順②
高野豆腐以外を調味料と一緒に煮る
グザイが柔らかくなったら高野豆腐を入れる
手順③
出来上がってから冷まして、再度温めると味がしみる
*お煮しめ お盆* by ☆ななはるママ☆ 【クックパッド】 簡単おいしいみんなのレシピが371万品 (cookpad.com)
お盆に食べる精進料理②ごま和え
お盆に食べる定番の精進料理2つ目はごま和えです。
ほうれん草のごま和えは食べる機会が多いので、今回は別のレシピをご紹介します。
お盆に食べてはいけないものは一切使っていませんし、旬の野菜がたくさん入っているのもうれしいですね。
材料2~3人分
- オクラ 4本
- インゲン 50g
- ピーマン 1個
- スナップエンドウ 4本
- しょうが 1/2かけ
- みょうが 1/2個
- ◎白いりごま 大さじ1と1/2
- ◎濃口醤油 大さじ1/2
- ◎砂糖 大さじ1/2
手順①
いんげん、ピーマン、スナップエンドウはひと口大に切ってから茹でる
オクラは茹でてからひと口大に切る
みょうがは小口切りか千切りにする
手順②
野菜を茹でる時は、鍋にたっぷりの湯を沸かし、ティースプーン山盛り1杯ほどの塩を加える
茹でたら冷水にとって冷まして、キッチンペーパーでしっかりと水気を拭き取る
手順③
すり鉢にごまを加えて半ずり(半分が粒のまま残る程度に粗くする)しする
しょうゆと砂糖を加えて混ぜ合わせる
手順④
水気が出てくるので、食べる直前に野菜と和える
お盆に食べる精進料理③おはぎ
お盆に食べる定番の精進料理の3つ目はおはぎです。
お盆の時期に限らずスーパーで1年中見かけますね。
少し前に買ったおはぎたち。こんなに美しいおはぎがあるなんて…!
"紫陽花"は中に小粒のぶどうが入っていて、雨上がりに葉や花びらから滴る雫をイメージしちゃいました(*´꒳`*)#タケノとおはぎ#和菓子#おはぎ pic.twitter.com/m4PpX1p9v5— はな (@qdmtihoyyr) June 5, 2022
とてもキレイでお供えにピッタリ!
最近ではこんな花びらの形をしたおはぎを扱うお店もあるんですね~。
おはぎって購入する人が圧倒的に多いとは思いますが、この機会に手作りおはぎにチャレンジしてみましょう。
材料10人分
- もち米 2合
- うるち米 0.5合
- 水 2.5合分
- 砂糖 大さじ1
- 塩 ひとつまみ
- 粒あん 500g
- ◎きな粉 大さじ2
- ◎砂糖 大さじ4
- ◎塩 ひとつまみ
手順①
もち米とうるち米を研いで、1時間ほど水に浸しておく
手順②
①に2.5合分の水を入れて、砂糖、塩を加えて軽く混ぜて炊飯器にセット
手順③
炊き上がったら5分ほど蒸らす
水につけたしゃもじでしっかり返してから、麺合やすりこぎで粒々感が残るくらいに潰す
手順④
材料◎をお皿に入れて、ダマにならないようにしっかり混ぜ合わせる
手順⑤
粒あんを約40g(あんこのおはぎ用)と約30g(きなこのおはぎ用)に丸める
20個くらいは作れます!
手順⑥
まずあんこ用のおはぎを作る
キッチンペーパーを2枚重ねて濡らし、きつく絞ってから広げて丸めた40gに粒あんを乗せて、平たく潰す
手順⑦
⑧の上に俵型に握った③を乗せる
手順⑧
片方の手のひらでキッチンペーパーごと包むように持ち、もう片方の指で③を粒あんに押し込むようにして包む
手順⑨
次にきなこのおはぎを作る
濡らして堅くしぼったキッチンペーパーに、粒あんが包めるぐらいの③を乗せて潰し、丸めた30gの粒あんを乗せる
包み方はあんこのおはぎと同じ
手順⑩
作っておいた④に転がして満遍なくまぶす
翌日も柔らか♡絶品おはぎ(粒あん・きな粉) レシピ・作り方 by みさきらりんず|楽天レシピ (rakuten.co.jp)
お盆のお供え料理はいつまで?
お盆のお供え料理はいつまでお供えするのでしょうか?
お供え料理をご先祖様へ差し上げる期間は8/13~16が多いようです。
毎日1~3食お供えしますが、回数も地域や家庭によってさまざまで、必ず守らなければいけない!というものはなさそうですよ。
お盆の期間中、1回のみお供え料理を準備することも。
お盆は夏場の暑い時期ですから、食べ物が傷みやすいことを考慮している家庭もあるでしょう。
お供え料理をいつまでお供えしなければいけないという厳格なルールはなさそうです。
それぞれの家庭で相談して決めて良いと思いますよ。
お盆に食べてはいけないものって何があるの?定番料理が知りたい!:まとめ
この記事では、お盆に食べてはいけないものって何があるのか?
お盆の定番料理や精進料理のレシピについてお伝えしてきました。
ご先祖様を供養するお盆では、親戚や家族と過ごす時間に伝統的な精進料理が準備されてきました。
精進料理は殺生を禁ずるという観点から、肉、魚、卵を使わない料理です。
また、辛いもの、臭みのあるものも避けられてきました。
ただ、最近では、ご先祖様への感謝の気持ちを大切にしながら、寿司や刺身を楽しむ家が増えています。
時代の変化を感じつつ、一緒に精進料理であるお煮しめやごま和え、おはぎを作ってみてはいかがでしょうか?
ちなみにご先祖様へのお供え料理は、地域や家庭で回数は違いますが、習慣も大事にしつつ暑い時期ということを考慮して差し上げると良いですね!
食べてはいけないものにとらわれず、ご先祖様を大事に思う気持ちをもって、家庭に合った方法で準備して過ごしましょう。