季節・年中行事

恵方巻きの由来がデマだらけ?セブンイレブンに関西発祥など

恵方巻きの由来がデマ?

節分に1年の健康を願って食べる恵方巻きをご存知でしょうか?

かつては関西限定のイベントでしたが、最近では全国的にも食べられるようになってきましたね。

 

そんな恵方巻きの由来がデマ?という話があるんですが、気になったのでリサーチしてみました。

恵方巻きの発祥はセブンイレブンか関西か?論争についても解説していきますね。

 

何よりも皆さんが知りたい、恵方巻きの食べ方や意味についても取り上げています。

恵方巻きの由来がデマ?というテーマだけではないので、ぜひ最後までご覧ください。

  • 恵方巻きの由来はデマなの?
  • 恵方巻きの発祥はセブンイレブン?それとも関西?
  • 恵方巻きの正しい食べ方と意味

恵方巻きの由来がデマだらけって本当?

ehoumaki

恵方巻きの由来がデマだらけというウワサがありますが、本当なんでしょうか?

結論から言うと、

恵方巻きの由来には諸説あり、どれが本当かはいまだに謎

です。

恵方巻きの由来がデマというわけではないですが、本当だという証拠もないので、何とも言えませんよね。

ここからは、恵方巻きの由来と言われている諸説について、取り上げていきたいと思います。

恵方巻きの由来がデマだらけ?①江戸時代に大阪の商人が食べ始めた

恵方巻きの由来となる巻き寿司は、いつから食べられていたのでしょうか?

 

江戸時代の幕末から明治時代にかけて、大阪の商人が縁起担ぎで食べ始めたのがきっかけという説があります。

無病息災や商売繫盛や家庭円満を願って食べた、というのは現代と変わらないですね。

 

一説では、若い女性が好きな人と一緒になりたいという願いから、広く普及したとも言われています

恵方巻きの由来がデマだらけ?②花街で遊女が食べていた

大阪の船場の旦那衆が、遊女に巻き寿司を丸かぶりさせるという遊びをしていたという説。

これは少々下品な由来で、当時の船場に花街はなかったので、この恵方巻きの由来はデマだと言われています。

 

大正時代の初めには、大阪の花街で料理屋や芸事を生業とする店の従業員が、節分に恵方巻きを食べていたという話も。

ただし、これは現在でいうお新香巻きのことで、それが恵方巻きの起源になったのではないかと言われています。

恵方巻きの由来がデマだらけ?③大阪鮓商組合の販促

現代になると、文献にも残っているので、恵方巻きの由来がデマではない可能性が高くなってきます。

 

1932年に大阪の寿司屋の組合である鮓商組合が、このような内容の広告を出しました

巻き寿司を節分の日に丸かじりすれば、幸せが訪れる

巻き寿司を普及させようとした販売促進の一環だったみたいですね。

土用の丑の日に鰻を食べるという習慣に対抗していた、とも言われています。

 

1973年頃には、デパートが『幸運巻き寿司』なるものを節分の日に販売しはじめたそう。

このような販売戦略の甲斐もあって、関西では節分に巻き寿司を食べる習慣が、一般家庭にも普及していきました。

 

ただし、この節分の太巻きが恵方巻きという名前になったのは、もっと後のこと。

それについては、次の項目で詳しく説明しますね。

ということで、恵方巻きの由来がデマだらけかどうかは分かりませんが、関西発祥ということだけは間違いなさそうです

恵方巻きの発祥がセブンイレブン?それとも関西?

恵方巻きの由来は分かりましたが、恵方巻きという名前はどのようにして生まれたのでしょうか?

1989年に広島県内のセブンイレブンの担当だった本部社員が、恵方巻きの仕掛け人

だと言われています。

 

大阪では節分に太巻きを食べる習慣があることを知り、恵方巻きという名前で初めて販売したそうです。

その後、1998年からセブンイレブンが全国の店舗で販売するようになり、恵方巻きという名前が全国に定着していきました。

 

クリスマスのケーキやバレンタインのチョコのように、季節のイベント商品は大きな販売商戦となるからです。

それを見たコンビニやスーパーがこぞって販売するようになり、恵方巻きは一気に全国区となったのです。

 

ということで、恵方巻きの発祥がセブンイレブンというウワサは本当でした。

恵方巻きの元になった太巻きは関西発祥でしたが、恵方巻きという名前の発祥は関西ではなかったですね。

恵方巻きの食べ方や意味が知りたい!

それでは、恵方巻きの食べ方を見ていきましょう。

恵方巻きの食べ方や意味が知りたい①恵方巻きの食べ方

よく言われているのが、その年によって変わる縁起の良い方角を向いて食べること。

この方角を『恵方』と言い、その年の干支と、陰陽五行説の十干を元にして決められるそう。

この恵方には『歳徳神(としとくじん)』という、その年の福徳をつかさどる神様がいると言われています。

 

つまり、その神様に向かって恵方巻きを食べることで、1年の無病息災や願いが叶うとされているのです。

うんちくはこの辺にしておいて、肝心の恵方巻きの食べ方を紹介しましょう。

 

2022年今年の恵方は『北北西』なので、2月3日の節分の日にこの方角を向いて食べます

願い事をしながら丸かぶりし、言葉を発せず最後まで食べきれば願いが叶う、とのこと。

 

我が家では子どもの頃から毎年これを実行していましたが、残念ながら願いが叶ったかは覚えていません。

恵方巻きを切り分けると、神様との縁が切れると言われているので、丸かぶりするのが基本です。

恵方巻きの食べ方や意味が知りたい②恵方巻きの意味

そして、恵方巻きが太巻きなのには理由があります。

それは太巻きを鬼の金棒に見立てて、それを食べることで邪気を払うと考えられているから。

 

七福神よりご利益を授かるという意味をこめて、7つの具材を入れます。

  1. かんぴょう
  2. しいたけ
  3. 卵焼き(伊達巻)
  4. でんぶ(おぼろ)
  5. きゅうり(みつば)
  6. 高野豆腐
  7. うなぎ(あなご)

これらを海苔で巻くのは、福を巻き込むという意味があります。

 

酢飯の上にこれらをのせて海苔で巻くわけなので、かなりの太巻きになり、食べるのも一苦労ですよね。

子どもが好きな具材ではないので、最近では海鮮巻きやロールケーキなど、巻物ならOKみたいな風潮もあります

節分といえば恵方巻き以外にも、鰯の頭を飾るなど日本にはいろんな風習があるもんですね。

恵方巻きの由来がデマだらけ?セブンイレブンに関西発祥など:まとめ

恵方巻きの由来がデマだらけというウワサですが、諸説あるのですべてデマとは言えません。

しかし、1932年に寿司屋の組合の販促で、節分の日に巻き寿司を食べるように宣伝した、というのは本当みたいです。

節分の日に恵方巻きという名前で販売したのは、セブンイレブンが発祥です。

それ以前にも、関西では節分の日に太巻きは食べられていましたが、恵方巻きという名前は付いていませんでした。

2022年の恵方は北北西なので、そちらを向いて願い事をしながら、言葉を発せず、丸かぶりで最後まで食べきりましょう。

正しいやり方が難しい場合でも、恵方巻きの意味を知って食べることが大切だと思いますよ。

-季節・年中行事